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認知症になりたくなければ歯を守りましょう(9)

脳を活性化し若返らせるためには、歯をしっかり守るための歯のケアを行えばよいのです。こう言われたあなたは、もしかしてこのように思っていませんか?

「それなら自分は歯磨きを1日3回しているから大丈夫だな」

「自分はほとんどむし歯がないし、きちんとケアをしているから、この調子なら問題ないな」

いえいえ、今までのやり方で大丈夫だったのは、これまでの話です。

実は、歳をとってくると、口の中の環境が変わって、ある細菌が増えやすくなってきます。

それが歯周病菌です。

歯周病は、歯周病菌の感染によって起こる「歯ぐきの炎症」です。

ごく軽い炎症からはじまるので、痛みもなく自覚症状がありません。

静かに進行して、違和感に気づいて歯科医院に行くころには、すでに歯ぐきも歯を支える骨もボロボロになっていることがよくあります。

そうなると、抜歯をするしかありません。

歯が無くなれば脳血流が減って認知症リスクが高くなってしまうことは、今までお話してきた通りです。

歯周病は脳を老化させる大きな原因なのです。

この歯周病は日本人の大人のほとんどが患っている、いわば国民病です。

その発症率は35歳前後から上がっていき、40代になるころには、なんと80%もの人が進行には差がありますが歯周病を発症しています。

実は、若い人の口の中にも歯周病菌はたくさんいるのです。

それなのに、35歳前後から発症率が増えていくのは、この頃から加齢により免疫力が低下するせいだとする説があります。

若いころは歯周病菌で歯ぐきに軽い炎症が起こっても治っていたのに、免疫力が落ちたせいで修復のスピードが追いつかずに歯周病が進行していくというわけです。

だとすれば、若いときと同じ歯のケアをしていたのでは、たちまち歯周病を発症することになります。

事実、むし歯がなかったり、歯磨きに自信がある人ほど、「自分は大丈夫だ」と過信して、歯科健診を怠り、歯周病を進行させてしまうことが多いのです。

歯周病は、風邪などと違って自然治癒しませんから、脳の老化を防ぎ、イキイキとした脳の状態を保ちたちなら、35歳からは歯のケアをこれまでと変えていかなければなりません。

2022年07月21日 10:59|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(8)

口の中に残っている歯の数と認知症発症率には、関連があります。

東北大学大学院の研究グループが、70歳以上の高齢者を対象に行った調査によると、「脳が健康な人」の歯は平均14.9本でしたが、「認知症の疑いあり」と診断された人はたったの9.4本でした。

(ちなみに、全ての歯があるは28本、親知らずを含めると32本あります)

つまり、残っている歯が少ない人ほど、認知症になりやすいことが明らかになったのです。

昔からの言われている「歯がない人はボケやすい」ということは、科学的に見ても正しかったわけです。

さらに、名古屋大学大学院の上田実教授が行った調査によると、アルツハイマー型認知症の高齢者は、健康な高齢者と比べて、残っている歯の本数が平均して1/3しかなかったと言っています。

また、歯が無いにもかかわらずに入れ歯などの装置を使用していない率が高く、健康な高齢者の半分ほどしかいなかったそうです。

そのうえ、アルツハイマー型認知症の高齢者は、健康な高齢者よりも、20年も早く歯を失っていたことも明らかになりました。

上田教授は、歯が早く失われ、しかも治療もせずに放置しておくと、アルツハイマー型認知症の発症リスクが、健康な人の3倍になると結論づけています。

加えて、この研究では、すでにアルツハイマー型認知症を発症している高齢者に関して、失った歯の本数が多い人ほど脳の萎縮度が高いという画像診断結果が出ました。

つまり、歯がないとアルツハイマー型認知症を発症しやすいだけではなく、進行しやすいことも明らかになったのです。

となれば、私たちがこれからするべきことは明らかです。

歯をしっかり守るような「歯のケア」に取り組めばよいのです。

2022年07月05日 17:00|コメント(0)トラックバック
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