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歯とカラダの健康情報

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認知症になりたくなければ歯を守りましょう(33)

脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その8

・他にもある!「咬む」ことがもたらす8つの効果

(1)がんや生活習慣病の予防

唾液には、発がん性物質が作り出す活性酸素を消す作用がある「ペルオキシダーゼ」が含まれているため、咀嚼回数を増やして唾液の分泌を促すことで、がん予防効果が期待できます。

他にも、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病、骨粗鬆症などの予防にも有効だと言われています。

(2)免疫力アップ

咬むことで副交感神経を刺激します。

白血球中のリンパ球をコントロールする働きのある副交感神経を優位にすることにより、リンパ球を増やして免疫力を高めます。

(3)アレルギー性の病気予防

未消化のまま腸管に届いた食べ物が抗原となり、アレルギーを発症することがあります。

食べ物をしっかり咬んで、唾液とよく混ぜて消化することで、抗体の反応を抑えることができ、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症などの予防にも効果があると考えられています。

(4)口臭予防

咬むことで唾液の分泌が促進されます。

唾液には、口腔内細菌を抑制する効果があるので、細菌が発生させる口臭も抑えることが可能です。

(5)ダイエット効果

よく咬むことで味覚が刺激されると、交感神経を高めるホルモンの「ノルアドレナリン」が分泌されます。

その結果、全身の細胞の働きが活発になって代謝がよくなり、太りにくい身体になります。

(6)シワ予防効果

よく咬む動作により、口の周りの筋肉が鍛えられるので、シワやたるみを予防する効果も期待できます。

(7)幸福度アップ効果

幸せホルモンである「セロトニン」は咀嚼することでも分泌されます。

咀嚼回数を増やすことで、ストレス緩和効果やリラックス効果が期待できます。

(8)人付き合い円満効果

セロトニンは、人に共感する脳の働きにも関わりが深く、咀嚼回数を増やしてセロトニンを分泌させることで、人付き合いや恋愛もうまくいく可能性が高くなります。

2024年03月13日 13:35|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(32)

脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その7

・「ガム」で脳のゴミを押し流す!

ここでお話することは、脳に刺激を与えて活性化すると同時に、脳に溜まっている脳ゴミを押し流すために、脳血流をアップさせる最強のテクニックです。

以前にもお話したように、脳には歯周病菌がもとになって生成される「アミロイドβ」が経年とともに溜まっていって、これが認知症を発症させたり、悪化させたりする原因となることがわかっています。

アミロイドβを脳から追い出すには、脳血流を盛んにして押し流すのが、現時点では最も有効な解決方法です。

脳血流をアップさせる最も簡単な方法が、「咬む」ことです。

とは言っても、「咬む」ために1日中ずっと何かを食べているのでは、すぐに太ってしまい、かえって健康寿命を縮めることになりかねません。

そこでお勧めしたいのが「ガム」です。

ガムを上手に活用することによって、健康寿命を損なうことなく、脳ゴミを押し流すことができるのです。

ガムを咬んで、咀嚼回数を増やすことで、脳血流を増やして、効率的に脳ゴミを排出することが可能になります。

また、咬むことで脳血流がアップして、それが刺激となって脳が活性化された結果、反射神経、判断力、集中力、記憶力が高まるとも言われています。

例えば、テレビでメジャーリーガーが試合中にガムを咬んでいるシーンを見たことはありませんか?

実は、彼らはパフォーマンスを高めるためにガムをうまく活用しているのです。

スポーツのプレイ中には、瞬間的な判断が必要とされる場面があります。

そんなときには、体のキレとともに、頭のキレも求められます。

そうしたときにガムを「咬む」と血の巡りがよくなり、集中力や判断力がアップするのです。

2024年02月09日 14:16|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(31)

脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その6

(3)歯磨きが1日3回以上の方〈レベル3〉→「スペシャルケア」をマスターしましょう

・スペシャルケア→心地良さを追求する!

1日3回以上歯を磨く方は、健康に対する意識がかなり高い方ではないでしょうか。

そういう方は、歯間ブラシやフロスの習慣もすでに身に付いていると思います。

そんなあなたに実践していただきたいのは、やはり意識してプラークをしっかり落とす癖をつけることです。

そのためには、あなたが毎日行っている3回以上の歯磨きのうちの1回を、15分間にすることを心がけていただきたいと思います。

「15分…けっこう長いなあ」

その気持ち、わかります。

15分間の歯磨きを実際にやってみると、初めの頃は歯ブラシを持つ手がだるくなるし、顎はずっと開けっ放しで疲れるし、長い時間、歯を磨くのはなかなか大変なのです。

だけど、歯を1本ずつブラッシングするごとに、「これで認知症を予防できる!」、「糖尿病を予防できる!」、「誤嚥性肺炎を予防できる!」、「生涯医療費を安くできる!」と思いながら行うと、楽しく15分間磨き続けられるのではないでしょうか。

2~3日続けて行うと、手のだるさも、顎の疲れも感じなくなってきます。

まずは心の中で歯磨きの効能を唱えながら、楽しんで15分間磨く体験をしてみてください。

15分かけてしっかり歯をブラッシングすると、磨き終えた後の歯の表面のツルツル感がとても心地良く、これを一度体験するとやみつきになります。

毎日続けるのが大変ならば、2日に1回、あるいは3日に1回でもかまいません。

「歯磨きって、心地良い」と感じることができれば、必ず毎日続けるのが楽しくなります。

ツルツルの仕上がりを楽しみながら、15分間の歯磨きを習慣化にすることを目指しましょう。

2024年01月10日 15:43|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(30)

脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その5

(2)歯磨きが1日2回の方〈レベル2〉→「歯周病ケア」をマスターしましょう(2)

どんなに時間をかけてブラッシングをしても、歯ブラシではどうしてもうまく磨くことができないのが、歯と歯の間です。

歯並びによっては、歯と歯の間に歯ブラシが届かないこともあります。

「日本歯科保存学会雑誌」に掲載されたデータによると、歯ブラシでどんなに丁寧に磨いても、プラークの60%程度しか落とすことができないことがわかっています。

そこで必要になるのが、歯と歯の間を磨くための「歯間ブラシ」や「デンタルフロス(糸ようじ)」です。

かつて、アメリカのマスコミから「フロスか、死か」という発信がされて、世界中にセンセーションを巻き起こしたことがありました。

これは、フロスなどを使って歯間清掃をしなければ、歯周病になってさらに認知症や全身疾患リスクが高まることを端的に言い表したフレーズです。

このフレーズからもわかるように、歯周病発症リスクが高くなる35歳を過ぎたら、歯ブラシでのブラッシングに加えて、歯間ブラシやフロスでの歯間清掃が不可欠になるのです。

では、歯間を磨くためには、「歯間ブラシ」と「デンタルフロス」のどちらを使えばよいのでしょう。

その答えは難しいです。

というのは、その方の口腔内に状態によって違ってくるからです。

一般的に言われているのは、歯と歯の間に隙間があれば歯間ブラシを使い、隙間が無ければフロスを使うとされています。

ですが、その方の口腔内を診査してみなければ、はっきりしたことは言えません。

さらに歯間ブラシやフロスの選び方や使い方も、こういうペーパー上ではきちんとした説明が難しいので、歯科医院で歯科衛生士さんにしっかり教えてもらうようにしましょう。

その方が、確実ですし、早くマスターできると思います。

2023年12月04日 14:45|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(29)

脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その5

(2)歯磨きが1日2回の方〈レベル2〉→「歯周病ケア」をマスターしましょう(1)

・歯周病ケア→万病の元を磨き落とす!

1日に2回歯を磨く方は、習慣としての歯磨きが身に付いている方だと言えるでしょう。

小さい頃から、朝と就寝前にそれぞれ1回ずつ歯を磨くことが当たり前になっていて、そのときが来たら、無意識のうちに歯を磨いている・・・という感じではないでしょうか。

しかし、歯を磨くということがあまりにも無意識になりすぎていて、歯磨き本来の目的である「歯の汚れを落とす」ということを意識しないで、自動的にいつも決まったやり方で歯ブラシを動かしている方もいらっしゃるようです。

そうなると、よく歯ブラシが当たる場所と当たらない場所がだいたい決まってきます。

歯ブラシが当たらない場所のプラークの磨き残しが、やがて歯石となって、そこに歯周病菌やむし歯菌がどんどん溜まっていくのです。

「歯磨きだったら毎日1~2回もしているのに、なぜ歯周病になるんだろう」

そう感じている大半の方は、このように歯の汚れを落とすことを意識しないで、歯ブラシを動かしているために、プラークが落とせていません。

脳の老化を防ぐためには、プラークを落とすことを意識しながら歯を磨く習慣を身に付けるのが、何よりも大切です。

では、プラークをしっかり落とすためには、どうしたらよいのでしょうか?

歯磨きをするときに、ちょっとした小技を追加しましょう。

それは、左右の手をそれぞれ使って歯を磨くのです。

まず、利き手で歯ブラシを持ってすべての歯を磨きます。

その後に、もう片方の手に歯ブラシを持ち替えて、再度すべての歯を磨きます。

持つ手を変えることで、歯ブラシに異なる角度がつくため、片方の手だけを使って磨いていたときよりも、磨き残しが少なくなります。

現在、日本人の死因のトップ3は、「ガン」、「心疾患」、「肺炎」です。

毎日の歯磨きをほんの少し変えて、プラークの磨き残しを減らすように気を付けるだけで、

3大死因のうち、「心疾患」、「肺炎」の2つをはじめ、さまざまな病気を予防することが可能になるのですから、素晴らしいことだと思いませんか?

歯磨きを行うときに、もう少し意識していただきたいのが、「歯ブラシを当てる角度」です。

私たちが小さい頃に習った歯磨きというのは、「歯の面に対して、直角に歯ブラシを当てて磨く」というものだったと思います。

この方法はむし歯を予防するための磨き方であり、歯の根元の歯周ポケットに入り込んでいる歯周病菌を減らすためには、それに対応した磨き方をする必要があります。

それが、「斜め45度磨き」です。

やり方は簡単です。

歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に向けて、45度の角度で斜めに当てることを意識して磨きます。

たったこれだけのことで、歯周病菌をグッと減らすことができるのです。

ですから、歯ブラシを当てるときは、「斜め45度」を意識しながら磨く癖をつけてください。

2023年11月14日 11:51|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(28)

脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その4

歯磨きが1日1回の方〈レベル1〉→「基本ケア」をマスターしましょう(その2)

なぜ、1日1回は、徹底して歯の汚れを落とすことが重要なのでしょうか?

その理由は、プラークや歯石が生成されるスピードにあります。

歯周病菌やその他の口腔内細菌の塊であるプラークは、食後4~8時間ほどで生成されます。

このプラークを放置すると、そこから24時間ほどで歯石になると言われています。

試しに、舌先で自分の歯の表面を触ってみてください。

なんとなくザラザラしたものを感じませんか?

もしザラついているようなら、プラークが歯石になり始めている証拠です。

石のように硬くなった歯石は、歯科医院で専門の医療器具を使わないと落とすことができなくなります。

ですから、歯が抜ける原因となる歯周病を防ぎ、脳の老化を防ぐためには、プラークが歯石になる前に、徹底した歯磨きをする必要があるのです。

この話をすると、「1日1回丁寧に磨けばいいのなら、1日に2回も3回も歯を磨く必要はないのではないか?」という方がいらっしゃいますが、決してそんなことはありません。

口腔内細菌であるプラークは、私たちの食事の食べカスをエサにして育ちます。

ですから、食後に毎回歯磨きをして口腔内の食べカスを減らしておくことが、歯周病や全身疾患を引き起こす口腔内細菌を増やさないための一番効果的な方法になります。

ただ、1日のうち何回歯を磨いても磨き残しがあれば、1~2日で歯石になります。

ですから、脳の老化を防ぐために歯を磨くのであれば、1日に最低1回は5分以上時間をかけて歯を磨くというのが、歯磨きの基本になるわけです。

中には、5分続けて歯を磨くのが面倒くさいという方もいるでしょう。

そういう方は、入浴中に湯船につかりながら歯を磨くなどの「ながら磨き」を行うとよいでしょう。

レベル1~3の歯のケアのすべてにおいて言えることですが、重要なのは、とにかく毎日続けることです。

せっかちな方は、このような方法を試しながら、楽しんで続けることを心がけてください。

では、1日1回だけ歯を磨くとしたら、そのタイミングは就寝前をお勧めします。

就寝中は殺菌効果のある唾液の分泌が減るので、起きているときよりも口腔内細菌が繫殖しやすくなります。

寝起きの際に口臭を感じるのは、口腔内細菌が増えているからなのです。

ですから、就寝前に徹底した歯磨きを行って、あらかじめ口腔内細菌を減らしておきます。

そうすることで、歯周病菌の増殖を抑えることができます。

2023年10月02日 16:34|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(27)

脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その4

1、歯磨きが1日1回の方〈レベル1〉→「基本ケア」をマスターしましょう(その1)

・基本ケア→これだけは身に付けたい歯磨き方法

歯磨きは1日1回以下という方は、まずはその1回でしっかりと歯の汚れを落とすテクニックを身に付ける必要があります。

そのために覚えていただきたいのは、非常に簡単なことです。

それは、歯磨きの時間を、ほんの数分、長くするということです。

ところで、私たち日本人は、いったいどのくらいの頻度や時間で歯磨きをしているのでしょうか?

歯磨きの回数や時間について、10~60代の日本人男女1200人を調査したところ、最も多かったのが1日2回磨く人で、全体の約50%。

また、歯磨き1回あたりの平均時間は1~3分だったそうです。

この1~3分という時間は、歯に付いた汚れを落とすには短かすぎるようです。

なぜなら、歯周病菌やその他の口腔内細菌の塊であるプラークを落とすには、10~15分は必要だからです。

上下とも永久歯が生えそろっている人は、全部で28本の歯があるのが一般的です。

プラークを落とすには、この1本1本を、それぞれ20~30回ずつブラッシングする必要があります。

歯ブラシを動かす幅は、5~10mm程度です。

2~3本まとめて磨くのではなく、小刻みに歯ブラシを動かして、1本ずつ磨きます。

これを28本の歯のすべてに対して行うと、だいたい10~15分かかります。

効果のある歯磨きを行うには、本来、これくらいの時間がかかるものなのです。

とは言え、慣れない人が10~15分も歯を磨くのは大変ですし、ましてそれを習慣にするのは、人によっては難しいのではないでしょうか。

ですから、まずは続けて5分間、しっかり磨くようにしましょう。

今、あなたが歯を磨く時間が3分以下なら、ほんの数分だけ磨く時間を延ばして、1回の歯磨きを5分間にする癖をつけましょう。

これが習慣になれば、以前にお話したように、生涯医療費が1000万円も安くなる可能性があるのですから、やった方がお得というものです。

ちなみに、1日に2回以上歯を磨く人であっても、1回にかける時間が5分以下であれば、しっかり磨けていない可能性があります。

大事なのは、1日に1回は、徹底して歯の汚れを落とすことなのです。

2023年09月06日 14:52|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(26)

脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その3

ここからは、具体的な歯のケアの方法についてお話していきます。

まず、次の3つの中から、あなたの1日の歯磨きの回数を選んでください。 その回数に沿って、あなたに身に付けていただきたい歯のケアをご紹介いたします

(1)歯磨きが1日1回の方〈レベル1〉

→「基本ケア」をマスターしましょう

歯磨きが1日1回だけという方は、まずは1回でも効果のある磨き方を身に付けましょう。

また、歯を磨いていない時間が長いため、その間にプラークを増やさないためのテクニックも身に付けましょう。

(2)歯磨きが1日2回の方〈レベル2〉

→「歯周病ケア」をマスターしましょう

1日2回の歯磨きが習慣になっている方は、歯周病菌を減らすための歯磨きテクニックを身に付けることで、脳の寿命も健康寿命も延ばすことができます。

(3)歯磨きが1日3回以上の方〈レベル3〉

→「スペシャルケア」をマスターしましょう

ここでは、脳血流を増やし、脳を若返らせるためのテクニックをご紹介いたします。

脳血流をアップさせることで、歯周病菌がもとでできる脳のゴミ(アミロイドβ)を押し流すことも可能です。

レベル1、レベル2の方は、自分のレベルのテクニックが習慣化したら、次のレベルの習慣を身に付けてください。

最終的には、レベル3のテクニックを身に付けて、習慣化することを目指します。

どのレベルで紹介しているものも非常に簡単で、やってみると気持ちがよく、今日からすぐに始められるテクニックばかりです。

ただし、継続しなければ効果はありません。

重要なのは、毎日続けること。

ポイントをおさえた歯磨きを続けて、楽しみながら、脳の老化を防いで、どんどん若返らせていきましょう。

2023年08月08日 11:47|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(25)

脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その2

ヒトは乳児のときに、「口」から栄養を摂取すること、そして「鼻」で呼吸することを学びます。

「口」は栄養を摂取する器官、「鼻」は呼吸をする器官なのです。

呼吸をするための器官である「鼻」には、外気から身体を守るための機能が備わっています。

例えば、鼻毛や鼻粘膜に生えた線毛などにより、ホコリ,細菌、ウィルス、カビなどをブロックする「空気清浄機機能」などがあります。

一方、栄養を摂取する器官である「口」には、こうした機能がほとんど備わっていません。

そのため、「口呼吸」をすると、ホコリ、細菌、ウィルス、カビなどをそのまま体内に取り込むことになります。

それと同時に、口腔内の乾燥が起こり、その結果、口腔内細菌が大増殖するのです。

さらに近年、「呼吸」と「脳」の関係について、興味深いことが指摘されるようになりました。

2013年に発表された歯科医師である佐野真弘先生らの共同研究の結果から、習慣的に口呼吸をしている人は、鼻呼吸の人に比べて、脳の前頭葉の活動が休まらず慢性的な疲労状態に陥りやすくなることが明らかになったのです。

口呼吸による前頭葉の機能低下は、認知症につながります。

通常、認知症における脳の機能低下は前頭葉から始まって、側頭葉機能の低下を招きます。

現在、日本の認知症患者は462万人いるとされていますが、その前段階の「前頭葉機能低下(早期認知症)」と診断されている方はさらに400万人いると推定されています。

つまり、口呼吸を続けていると、認知症予備軍になる可能性が高いのです。

では、「口呼吸」をやめて、「鼻呼吸」に戻すには、どうしたらよいのでしょうか?

ずれている舌の位置を、本来の位置に戻す。

たったこれだけでよいのです。

舌先が正しい位置に収まると、自然と鼻呼吸になります。

口呼吸になっている人は、舌ポジションを正してみてください。

自然と唇が閉じて、鼻で呼吸をしていることがわかるはずです。

日頃から意識して、舌の位置を気を付けるだけで、舌ポジションは本来の位置に収まるように、自然と改善されていきます。

1日に何度か舌ポジションを意識する。

それをしばらく続けるだけで、舌ポジションは正しい位置に戻り、口腔内細菌の異常な増殖に歯止めをかけることができます。

2023年07月05日 11:29|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(24)

脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その1

では、脳の老化を防ぐ歯のケアの方法について、お話していきましょう。

この方法を身につけて、毎日実践していただくだけで、脳の老化を防いで若返らせることもできるようになります。

歯のケアを始める前に、皆さんに確認していただきたいことがあります。

あなたの「舌の先」は今、口の中のどこに触れていますか?

「舌の置き場所」には、正しい位置があります。

この置き場所が間違っているだけで、歯周病菌やむし歯菌が増えやすくなるのです。

その結果、脳の老化が加速する可能性があります。

舌先は、上の前歯の裏側の付け根の歯ぐきのあたりに、すっぽりとおさまっているのが本来の正しい位置です。

前歯にギリギリくっつかない、歯の付け根(歯ぐき)あたりになります。

このとき舌全体は、ぴったりと上顎にくっついています。

何もしていないときや、何かを飲み込むときには、このポジションに舌がくるのが、本来の正しい状態なのです。

大切なポイントは、舌先だけでなく、舌全体が上顎にくっついていることです。

しかしながら、これができている人は50%程度だと言われています。

多くの人は、舌先が前歯の裏側に当たっていたり、本来の位置よりも下がっていたりなどの状態でいます。

ところで、なぜ舌の位置が正しい位置にないと、口腔内の細菌が増えるのでしょうか?

それは、舌のポジションが本来の位置からずれると、口がポカンと開いた状態になり、「口呼吸」になってしまうからです。口呼吸を続けていると、口の中が乾燥しやすくなります。

乾燥すると、食べカスが歯にこびりついて落ちにくくなり、それをエサにして口腔内細菌がたちまち増殖します。

口呼吸をしている人の口臭が強くなるのはこのためです。

こうして増えた口腔内細菌が歯周病などを引き起こし、私たちの脳の老化を加速します。

2023年06月19日 14:09|コメント(0)トラックバック
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