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認知症になりたくなければ歯を守りましょう(20)

口腔内細菌がもたらすさまざまな病気(6)・・・誤嚥性肺炎

・死亡原因の第3位である「肺炎」も口腔内細菌が原因⁈

今や日本人の死亡原因の第3位となった「肺炎」。

ちなみに、1位は「ガン」、2位は「心疾患」です。

厚生労働省が行った2010年度の人口動態統計によると、この肺炎による死亡者のうち96%が、65歳以上の高齢者でした。

そして、高齢者が発症する肺炎の約70%以上が、「誤嚥性肺炎」であると言われています。

実は歯周病は、誤嚥性肺炎の発症リスクを高めていることもわかっているのです。

本来は口から食道へ入るべきものが、誤って気管に入ってしまうことを「誤嚥」と言います。

誤嚥により、食べ物や唾液中の口腔内細菌が気道から肺に入った結果、肺が炎症を起こすことがあります。

これが「誤嚥性肺炎」です。

誤嚥の多くは、飲み込む力の低下によって起こります。

特に高齢者は、睡眠時など、知らないうちに唾液を誤飲していることが多く、その際に歯周病菌などの口腔内細菌が多いと、肺炎を起こしやすくなるのです。

実際に誤嚥性肺炎を起こした人から歯周病菌が多く見つかっているケースが多いため、今では歯周病菌が誤嚥性肺炎の重大な原因の一つと考えられています。

日本老年歯科医学会指導医である米山武義先生らの研究などから、高齢者に歯のケアを行い、歯周病菌などの口腔内細菌を減らすことで、誤嚥性肺炎の発症率が下がることが報告されています。

2023年02月24日 16:56|コメント(0)トラックバック

認知症になりたくなければ歯を守りましょう(19)

口腔内細菌がもたらすさまざまな病気(5)・・・心筋梗塞

・歯周病の炎症が、心臓の血管にも飛び火します

歯周病菌が原因で、心疾患にかかりやすくなることもわかっています。

いわゆる「心筋梗塞」が、その代表です。

心筋梗塞の主な原因は、心臓をとりまく冠動脈が動脈硬化を起こすことです。

動脈硬化を起こす一因は、歯周病菌の影響でつくられる炎症物質が心臓に流れ込むことにあります。

その結果、冠動脈が傷んでボロボロになってしまうのです。

日本歯科衛生士会によれば、歯周病患者さんは、心筋梗塞を含む心血管疾患の発症リスクが1.15~1.24倍も高まると言われています。

歯周病とは、言葉を換えると、慢性炎症疾患です。

口の中で慢性的に起きている炎症が、脳の血管に飛び火すれば脳血管疾患、心臓の血管に飛び火すれば心疾患の原因になります。

慢性炎症疾患である歯周病は、血管を通して、常に全身に炎症をまき散らしています。

このことが認知症や全身疾患のリスクを高めているのです。

また、歯周病患者さんは、感染性心内膜炎にもかかりやすくなります。

これは、血流に入った歯周病菌などの口腔内細菌が心臓の弁などにくっついて炎症を起こす感染症です。

公益財団法人8020推進財団によると、ラットの心疾患モデル実験では、プラークに含まれる細菌の一種であるレンサ球菌は、ほぼ100%の確率で心臓の内膜などに感染するそうです。

歯磨きなどのケアにより、歯周病菌やむし歯菌、レンサ球菌などを減らさなければ、かなりの高い確率で感染性心内膜炎を患うことになります。

2023年02月02日 12:18|コメント(0)トラックバック
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