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お口のケアを見直そう

受けていますか?歯科メンテナンス1 (91).gif

健康長寿を目指すには、からだだけでなく歯とお口の健康をまもることが大切です。

みなさんも、歯科医院で治療が終了したあと、「今後は定期検診にいらしてください。」

と言われた方も多いと思います。

自治体や職場の健康診断、人間ドックで行う健診は、病気の発見が目的です1 (99).gif

このような一般の定期検診を歯科におきかえると、むし歯や歯周病、口腔がんの発見になります1 (87).gif

歯科でいう検診とは、検査で病気を発見するだけでなく、定期的にメインテナンスをおこなうこと、予防を目的にしています。

メインテナンスとは、発見された異常をなおして、大きな病気が起こることを予防したり、

健康の状態を維持したりすることを指導します。

つまり、歯科の定期検診は病気を発見するための検査と、病気の発症を抑えるための予防処置をすることを目的にしています。

歯科の定期検診は「かかりつけ歯科医」によって行われます。

かかりつけ歯科医は、地域住民の歯やお口の健康を守り、医療、介護の面からも生涯にわたって心身の健康をサポートしていきます。

歯周病のメインテナンスでは症状が感じにくい慢性炎症をなくすことで血糖値の上昇を予防し、お口の細菌が、歯ぐきの隙間から血管壁や多臓器に侵入することも防げるので、生活習慣病の発症予防や重症化予防になるのです。

さらに噛む機能低下(オーラルフレイル)は、お肉などのタンパク質摂取量が減るため低栄養となり、数年後に手足が細くなり骨格筋が減少し、フレイルと呼ばれる虚弱状態になりかねません。

歯科の定期検診を受けることは、生活習慣病の発症や重症化を防ぎ、全身の健康状態の維持と向上に関係しています。

ところが、日本では定期的に歯科を受診するひとの割合が他の主要国と比べ少ないことがわかっています。スウェーデンでは80%、アメリカでは70%と高いのに対して、日本では16%に過ぎません。

健康寿命をのばすためには歯科定期検診を受けることが大切です。

新型コロナウイルスの感染拡大でメインテナンスをおやすみしている方がいると思います。

自粛生活でいつもより甘い飲み物や食べものを多く摂っていませんでしたか1 (44).gif

また、歯周病を放置しておくとコロナウイルスと細菌が混合感染してしまう可能性もあるそうです1 (93).gif

お口の中を清潔に保つことや歯の定期的なメインテナンスこそが、自分でできる感染予防対策になると思います。

 

 

2020年09月23日 18:56|コメント(0)トラックバック

欠損放置

皆さんこんにちはicon_biggrin.gif

残暑も厳しく、過ごしやすい秋が待ち遠しいですね1 (59).gif

さて、今回は歯が抜けたままになっていると・・・というお話です。

 

むし歯や歯周病、事故などの損傷で、1~数本程度の歯を失ってしまった場合、

それ以上歯を失ってしまわないよう、注意が必要になります。1~数本失って

しまった場合、ブリッジや義歯などで、失った部分を補うようになりますが、

その、欠損部を補うために入れたはずのブリッジや義歯によって、更に歯を

失ってしまうリスクが高まることになります。

ブリッジの支台となる歯や、義歯のバネを掛ける歯には、過度の負担がかかる

ためです。そうならないためにも、ブリッジや義歯を入れた場合には、それまで

以上の予防とケアが必要となります。

また、そういうリスクを避けるためにも、インプラント治療は有効になりますので

1つの選択肢として、考えてみるのも良いと思います。

 

歯の欠損を放置したままにしていると、様々なリスクが生じてきます。

隣在歯の傾斜(隣の歯が失った歯の方向へ倒れ込んでくること)、対合歯の

挺出(咬み合わせる歯を失ったことにより、失った歯の方向へ歯が出てくること)が

起き、さらにこれにより、咬み合わせも変化してしまい、顎関節にも悪影響を及ぼします。

また、前述のように、1本の歯を失うことにより、多数の歯を失うリスクも高まります。

咀嚼能力の低下により、脳の認知領域の変化が起こり、認知症の発症を引き起こすことが

あります。

ADLの低下を招き、免疫能力低下、嚥下機能低下により、肺炎に掛かりやすくなります。

1本歯を失うごとに転倒のリスクが高まっていき、65歳以上で、残りの歯が19本以下の

方は、転倒のリスクが2.5倍になります。高齢の方の場合には、転倒により大腿部骨折

などしてしまうと、それがきっかけとなり、寝たきりになってしまうことがあるので、

特に気を付けなければいけません。

20本の歯が残っている人は、食事を「おいしい」と感じられるそうです。逆に、11本

程度しか残っていない人は、食事を「おいしくない」と感じるそうです。

 

欠損歯を放置している場合、「1本2本無くても、大して困らないから」などと放置せず、

何らかの方法で、バランスよく咬めるようにすることが大事になります。

不幸にも、1本の歯を失ってしまったとき、それにより、これから起こりうるリスクを

考え、次々と歯を失ってしまうことに繋がらないように、最善の方法を考えていきましょう。

2020年09月05日 14:54|コメント(0)トラックバック
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