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酸蝕歯

酸蝕歯ってご存知ですか?

これは酸が原因で歯が溶かされてしまうことがあるということです。

歯を失う原因・・・むし歯や歯周病はよく耳にすると思いますが

もう1つの原因として近年、酸蝕歯が上がってきてます。

歯科の専門用語では「脱灰」と言います。

歯のエナメル質からリン酸カルシウムの結晶が溶け出してしまう1 (69).gif

しかも、非常にゆっくりと進行するため

これまでは大人になってからなるものと思われていましたが

ここ最近は子供の食生活環境が変わってきたことから

大人だけではなく子供のうちから酸蝕歯になってしまう

可能性もありうるのです1 (45).gif

普段、口の中で唾液が十分に分泌されていれば

酸を洗い流してくれ中和してくれるので問題ありません。

しかし歯の表面を覆っているエナメル質は

PH5.5以下の酸性のものに対して弱く

酸性のものばかりとっていると酸蝕歯を引き起こすのです1 (47).gif1 (47).gif

酸蝕歯の影響としては

1、黄ばむ

エナメル質が著しくすり減ると、その下にある黄色味を帯びた象牙質が見えやすくなります。

2、光沢を失う、変色

エナメル質がすり減ったはわ光沢を失い、くすんで見えます。

3、半透明から透明になる

進行が進むと目で確認できるほどエナメル質が薄くなります。

エナメル質が薄くなることで、歯の先端が透けて見えます。

4、しみる

歯を保護してるエナメル質がすり減ることで、その下にある象牙質が露出し

知覚過敏の症状が起きます。

5、先端が丸みを帯びる

歯の先端は最も酸蝕が起こりやすい部分です。

では、どんな食べ物、飲み物に気を付けたらいいのでしょう1 (125).gif

酸蝕歯を起こす食べ物、飲み物は周りにたくさんありますが

例えば炭酸飲料や果汁飲料の酸性飲料、ドレッシングのかけすぎ、

上げればたくさんありますが、ちびちび飲みやダラダラ食べもNG1 (18).gif

飲食物以外で引き起こすのもがあります。

食べ物、飲み物を「外因性」だとして「内因性」もあるのです。

大きな原因として塩酸からなる胃液です。

逆流性食道炎、拒食症、アルコール中毒、摂食障害などで

嘔吐など引き起こすと胃液が歯に悪影響を与えかねないです。

こういった疾患も治療することが大切です。

酸蝕歯を予防としては1 (91).gif

  • 炭酸飲料などの酸性度の高い飲料を長時間口の中にためない
  • 酸性度の高い飲食物を口にしたら水でうがいをする
  • 酸性度の高い飲食物を口にする回数を少なくする
  • 唾液の分泌が少なくなるスポーツの後や就寝前は、酸性度の高い飲食物を控える

もちろん、酸性の食品を避けることはないです1 (92).gif

食べ方を見直してみてください。

酸性の物を摂取するときはチーズや牛乳を取り入れるなど

間食の回数を減らしてみたり

がぶ飲みや口に溜めたりせずストローを使うなど1 (48).gif

予防する方法はあります1 (8).gif

過去6ヶ月間歯科医院を受診されていない方は

1度受診してみて下さいね1 (125).gif

 

 

 

 

2018年10月29日 13:33|コメント(0)トラックバック

糖尿病も歯周病もコントロールが大切

最近、気になることがありました。

歯周病が進行していて、糖尿病にも罹っている人に会う機会がありました。

あまり危機感を持っていないことに驚きました。

やはり症状が出にくいことが一番の問題なのかもしれません。

その人は40代ぐらいの男性、歯科医院を受診するようにすすめました。

そこで今回も前回と同様に歯周病と糖尿病についてお伝えします。

糖尿病と歯周病の悪循環を断ち切るためには、それぞれを安定した状態にコントロール

することが大切です。

糖尿病をコントロールするためには、医師の診察を受けることだけでなく、生活習慣や

運動習慣の見直しが欠かせないことです。

歯周病も進行を抑えるためには、歯科医院でのプロフェショナルな治療と毎日丁寧なセルフケアが

必要です。糖尿病と歯周病はどちらも生活習慣病ですから、治療だけでなく早い時期からの口腔管理

と生活習慣の改善を心掛けることが大切です。

しかし、食生活を見直して栄養バランスのとれた食事をこころがけても、よく噛める歯や口腔機能が

なくては、うまく消化されません。むし歯を治療して、入れ歯をつくり、しっかりと噛めるお口の

環境作りも血糖のコントロールのために重要です。

また、喫煙については糖尿病の合併症を悪化させ、さらに歯周病も悪化させる要因になります。

糖尿病と歯周病をコントロールし、からだもお口も健康にするため、ぜひ禁煙しましょう。

糖尿病をコントロールするためには・・・

食事療法:栄養バランスの取れた食事をゆっくり良く噛む

運動療法:日常生活に運動を取り入れて、毎日続ける

薬物療法:主治医とよく相談し、自己判断をしない

歯周病をコントロールするためには・・・

セルフケア:お口の状態に適した清掃用具を使って丁寧に磨く

専門的ケア:歯科医院で歯や歯周ポケット内のケアをしてもらう

咀嚼機能の維持と改善:むし歯の治療や入れ歯の調整などをうける

1 (92).gifかかりつけ歯科医院で定期検診を受けましょう1 (92).gif

糖尿病や歯周病は、どちらも進行するまで自覚症状が出にくい病気です。

定期的に医師や歯科医師の検診を受けましょう。

糖尿病の方は、歯の痛みや歯肉からの出血がなくても歯周病になりやすいので

歯周病やむし歯のチェックを受けることをおすすめします。

食事のあとに、丁寧に歯を磨いても歯周ポケットのように歯ブラシが届きにくい

場所があります。また、磨きにくい場所に歯石がついてしまうことがあります。

定期検診と一緒に歯科医師や歯科衛生士による専門的なケアを受けることが大切です。

 

 

2018年10月23日 09:44|コメント(0)トラックバック

噛むことと唾液

みなさんこんにちは1 (117).gif

朝晩冷え込むようになってきましたが、体調を崩したりしていませんか?

今回は食欲の秋にちなんで、噛むことと唾液についてお話ししてみたいと

思います1 (34).gif

噛むということは、人の健康にとって、とても重要なことです。

奥歯が一本抜けると、噛む力は40%弱まるとも言われています。

うどん、豆腐、バナナのようなとても柔らかいものは、歯が0~5本でも

なんとか噛めますが、スルメイカ、フランスパン、ステーキなどは、

18~28本と、ある程度歯が残っていないと噛めません。

健康で豊かな食生活には、しっかりとした歯でよく噛むことがやはり

大切ですね!

よく噛むことの最大のメリットは、唾液がたくさん出て、消化がしやすい

ことです。また、噛むことで分泌されるヒスタミンという物質が満腹中枢に

働いて、「もうお腹がいっぱいだ」と感じさせるので、よく噛むことは

ダイエットにも有効です。また、噛むという機械的な刺激が、頭やあごの骨、

顔の筋肉の発育につながり、顔の表情を良くすることにつながります。さらに

大脳の働きを活発化します。もちろん、唾液がたくさん出ることによって、

むし歯や歯周病の予防にもなり、このように、「よく噛む」ということには

メリットがたくさんあるのです。

また、この唾液には、単にお口の中を潤すというだけでなく、たくさんの

大事な働きをしてくれています。

①自浄作用

食べた後の食べカスや細菌の塊である歯垢(プラーク)を洗い流してくれる

②再石灰化

飲食により歯の表面が脱灰(歯の表面が溶けかかる)したところを修復し、

むし歯へと進行するのを防いでくれる

③pH緩衝作用

飲食により酸性に傾いたお口の中を中和してくれる

④消化作用

酵素アミラーゼがデンプンを分解し、消化・吸収しやすくする

⑤抗菌作用

抗菌作用をもつ成分が口の中の細菌の増殖を防ぐ

⑥溶解・凝集作用

食べ物を噛み砕いて唾液と交じり合うことで味を感じやすくさせ、また

集めて飲み込みやすくする

⑦粘膜保護・潤滑作用

ムデンという粘性のある物質が、粘膜表面を覆って保護し、舌などの

動きを滑らかにし発声をスムーズにする働きをしてくれる

⑧粘膜修復作用

上皮成長因子と神経成長因子によって、口腔内にできた傷を早く

治してくれる

このように、よく噛んでたくさん唾液をだすことには多くのメリットが

あります。バランスよく噛むことも大事です。

お口の中や体のために、よく噛むことは大事ですが、おいしいものを

無理なく食べられ、味や食感を感じることも幸せの一つですね1 (114).gif

 

2018年10月12日 14:25|コメント(0)トラックバック

歯ブラシの歴史

皆さん、こんにちはicon_razz.gif

今回は歯ブラシの歴史についてお話します。

健康な生活を送るためには、歯と歯ぐきの健康を保つ「オーラルケア」が大切だと言われています。でも、なぜオーラルケアが全身の健康にまで大きな影響を及ぼすのでしょうか。

歯や歯ぐきの健康が損なわれると、頭痛、顔面の痛み、不眠、食欲不振、気分の変化などを引き起こす場合があります。そして、歯周病や糖尿病、心臓病などの病気を悪化させるケースが報告されています。

オーラルケアに欠かせないもの。それが歯ブラシです!人類は、古代からさまざまな工夫をこらしてオーラルケアにつとめてきました。

江戸時代ごろにはインドから房楊枝(ふさようじ)が伝えられたといいます。庶民にも歯磨きが伝わったのが江戸時代中期です。歯磨き粉と房楊枝が商品になったのがきっかけです。房楊枝とは、木の枝を18cm程の長さに細く削り、煮て柔らかくした後、片方の先端を木槌で叩いてブラシ状にしたものです。                   江戸時代の歯磨き粉は陶器の材料となる陶土から作る磨き砂に、薬効のあるハッカやチョウジなどを加えたものです。

では、現在のような形の歯ブラシはいつ登場したのでしょうか。                       一説には、中国の皇帝が骨や竹を台にして、豚の固い毛を植えつけたものが発祥とされています。日本には明治時代も房楊枝が使われていましたが、やがて西洋歯ブラシが流入します。                       明治5年頃には「鯨楊枝」(くじらようじ)という名前で国産の歯ブラシが登場しました。しかし、名称は「楊枝」で、横楊枝、歯楊枝、歯磨楊枝などと呼ばれていました。本格的に製造が始まったのは、明治23年に大阪盛業会社が「歯刷子(はぶらし)」という名称で出品されたことがきっかけでした。

初期の歯ブラシはクジラのヒゲの柄に馬毛を植えたものでしたが、やがてセルロイド製が普及していき、関東大震災後には豚毛が使われるようになりました。しかし第2次世界大戦の戦中から戦後にかけて、セルロイドが不足し、木や竹に戻りました。

戦後、歯ブラシの生産は機械化が進み、大量生産が可能な樹脂の柄とナイロン毛の歯ブラシが出回るようになりました。その後、ブラッシングの方法や歯の形状に合わせた様々な商品が開発されてきました。

人類が何千年かけてたどり着いた技術で、より便利に確実に健康を手に入れることができるようになりました。とはいえ全身の健康とも関係が深い歯を守るために大切なのは、やはり地道な日々のケア。テクノロジーの力も借りながら、まずは自分で気をつけることが大切ですicon_biggrin.gif

 

 

 

2018年10月05日 12:04|コメント(0)トラックバック
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