医院ブログ|仙台市 泉区の市名坂歯科医院

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リスク部位とは

少しずつジメジメとする日も多くなってきました1 (82).gif

もうすぐ東北も梅雨入りですね1 (89).gif

そんな6月は歯の衛生週間です1 (118).gif

普段から関心を持ってる方も

そうじゃない方もいると思いますが

まずは予防1 (45).gif

歯を守るためには自分のリスク部位がどこなのかを

知っておくのも予防の1つだと思います1 (125).gif

漫画やアニメでよく、主人公が右手に持った

歯ブラシを前歯に当ててゴシゴシ

大きく左右に動かす、、、

1度はそんなシーンを見たことがあると思います。

ただ、そんなブラッシングを30分続けたとしても

お口の健康を守ることはできません1 (70).gif

「毎日3回、歯ブラシしてるよ!!」

「ちゃんとメンテナンスに通ってる」

前向きに取り組まれてる方も

口腔内を覗いてみるとプラークがベッタリicon_eek.gif

自分のリスク部位を知らず十分なケアができていないのです。

たとえ3ヶ月に1度のメンテナンスに通っていても

歯を守ることは困難です。

メンテナンスを通じて歯を守るためには

患者さんが自分のリスク部位を理解し、

適切なセルフケアをしていただくことで

常にその部位を清潔に保てるのです1 (125).gif

リスク部位は人それぞれですが

たとえばむし歯のリスク部位

前歯よりも奥歯に多く発生していますが

プラークの付着量が多い部位とう蝕の好発部位が

必ずしも一致しているというわけではないのです。

前歯の裏側などはプラークの付着量が

もっとも多い部位の1つですが

う蝕の発生が少ない部位です。

これは、プラークのみによって左右せれるのではなく

自浄作用、緩衝作用、再石灰化といった抗う蝕効果を備える

唾液の影響を強く受けるからです。

唾液の流れから外れた部位では

一般的に食物残差が停留しやすく

持続的なプラークpHの低下が起こり

再石灰化も起こりにくいため

う蝕発症のリスクが高まります1 (82).gif

なので、唾液の流れがとても大切なのです1 (125).gif

例えば、一番奥歯は唾液の流れからも外れていて

歯ブラシも届きにくい場所です。

歯科医院での清掃も大切ですが

セルフケアとして、まず、

口を半開きにし歯ブラシを

ほっぺた側から入れてあげると毛先が届きやすいですので

試してみてください1 (23).gif

また、歯と歯の隣接面なども

歯ブラシが届きにくいので

歯ブラシのほかにもフロスや歯間ブラシの

併用もお勧めです。

リスクは人それぞれ違います。

そのため、セルフケアが不十分にもかかわらず

まったく問題が起こらない人もいれば

一般的なリスク部位ではないところに

発症する方もいらっしゃいます。

一番はできるだけ自分の歯で

美味しく咬めることです1 (91).gif

自分のリスク部位がどこなのか

理解するだけでも将来残せる歯が

増えると思います1 (33).gif

 

 

 

 

2018年05月29日 13:44|コメント(0)トラックバック

口腔機能の虚弱

高齢者の方で、お口の動きが悪くなり、うまく噛めない食べ物が増えると、十分な

栄養が摂れなくなります。

また、滑舌が悪くなり、話しにくくなるので会話や人との交流が少なくなりやすく

その結果、からだを動かすことが減り、家に閉じこもりがちにはります。特に

高齢のかたは、その危険性が高くなります。

このように口腔機能が虚弱になることを「オーラルフレイル」といいます。

オーラルフレイルが発端となって心身の虚弱な状態を招くことがあります。

歯が健康で口腔機能が維持できている人ほど、生活機能も高いという関係もはっきりしています。

・歯の本数が多いほど寿命が長い

・残っている歯が多いか、入れ歯を使って口腔機能を維持できている人ほど、認知症のリスクが低くなる

・失った歯が多いほど転倒しやすい

・口腔ケアをすることが肺炎予防につながり体調を維持できる。

オーラルフレイルにならないようにするには、どうしたら良いでしょうか。

それには口腔機能を保つことが一番大切です。そして口腔機能の軽度な衰えに早く気づくことがとても

たいせつです。

また、衰えてきたと思ったら、早期に改善策をとることがオーラルフレイルの予防につながります。

では、具体的に何が必要かというと若い時期から定期的な歯科検診と治療をうけて、失った歯は

補うことが大切です。

また、毎日自分で行えることは次のようなことがあります。

①噛むこと、飲み込むことの良い状態を保つ

噛む力があることや噛める状態を保っているか、むせずに飲み込む力

があるかが重要です。筋肉の力が衰えてしまうと、噛むことや飲み込むことが難しくなり

十分な栄養が摂れなくなることにもつながります。

噛むことや飲み込む力を保つには、口の周りや首などをよく動かすことが良いでしょう。

「パタカラ体操」や「お口の体操」などが効果的です。

継続して行うことにより、噛むことや飲み込むちからを保つこと以外にも、唾液の分泌を

よくする、発音がはっきりする、表情が豊かになるなどの効果も期待できます。

②口腔乾燥の予防

唾液は食べ物をまとめ、送り込むためや、口腔の粘膜を保護するために必要です。

その他にも消化・殺菌・緩衝作用など多くの働きをしています。加齢や服用している薬の影響などで

唾液の量が減ったり、出にくくなると、口の中の汚れが停滞しやすくなります。また、口腔の乾燥が

強いと舌が動きにくくなり「食べ物を送り込みにくい」「飲み込みにくい」『話しにくい」などの

問題が起きることがあります。唾液が少ないと感じたら唾液腺マッサージも有効です。

また、水分摂取量が少ないと口腔内も乾燥し脱水症状になることもあります。

毎日できることを続け、定期的な歯科検診などでオーラルフレイルを予防しましょう。

 

 

 

 

 

 

2018年05月25日 19:16|コメント(0)トラックバック

デンタルフロス

皆さん、歯ブラシ以外のケア用品、お使いでしょうか?

「毎日、きちんと歯磨きしているのに、なぜかむし歯ができてしまう・・・」

そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?

実は、歯ブラシだけでの歯磨きでは、プラーク(歯垢)除去率は60%程度にとどまります。

特に、歯と歯の間のプラークが充分に落とせていません。

そこで私達は、歯ブラシにプラスするケア用品として、歯間ブラシやデンタルフロスをおススメ

しています。歯ブラシと併用して、歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、80%以上のプラーク

が除去できると言われていますicon_eek.gif

デンタルフロスに限って言うと、予防歯科への取り組みが進んでいるアメリカでは60%、スウェーデン

では50%以上の人がデンタルフロスを使用しています1 (92).gif

ところが日本ではと言うと・・・icon_rolleyes.gifたった19%と、デンタルフロスの使用率はまだまだ低いです1 (89).gif

皆さんも、歯ブラシでは届かない歯と歯の間に付いた汚れをきれいに取り除くことのできる、歯間ブラシや

デンタルフロスを毎日の習慣としてみるのはいかがでしょうか?

ここでは、慣れるまでは少し扱いにくい「ロールタイプ」のデンタルフロスについて、お話してみたいと

思います1 (99).gif

この「ロールタイプ」のデンタルフロスは、必要量を切って指に巻きつけて使います。ワックスタイプと

ノンワックスタイプがあり、ワックスタイプは、繊維がワックスでコーティングされているので、歯間に

挿入しやすく、切れたりバラバラになりにくいので初心者におすすめです1 (91).gif

一方、ノンワックスタイプは、ワックスで固められてないので、繊維が広がりやすくプラークを落とす

効果が高いのが特徴です。

次に使い方です1 (99).gif

①一回分の長さのデンタルフロスを切ります。約40㎝、指先からひじまでの長さが目安です。

左右の中指に2~3回巻きつけ、人差し指と親指で間が1~2㎝程になるようにつまんで操作します。

②歯と歯の間にデンタルフロスをあて、小さく横に動かしながら間に挿入します。

鏡を見ながらゆっくり行いましょう。

③歯の根元まで入ったら、片側の歯に巻きつけるような感じでピッタリと沿わせ、フロスを上下に

動かしてプラークを落とします。もう一方の歯も同じように清掃します。

④取り出す時も、ゆっくりと横に動かしながら取り出します。

グィッと力を入れて押し込むと、歯ぐきを傷付けてしまうので、注意が必要です。

鏡を見て、場所を確認しながら、ゆっくり動かすのがポイントです1 (99).gif

使ってみたいけど不安だなぁ~、と言う方や、いまいち上手く使えないなど、

指導いたしますので、お気軽にご相談くださいicon_biggrin.gif

 

 

 

 

2018年05月16日 19:01|コメント(0)トラックバック

タバコと歯周病

皆さん、「歯周病」という言葉を聞いたことがありますか?

歯周病とは、歯と歯ぐきの境目に付いたプラークの中の細菌によって

歯ぐきが炎症を起こし、歯を支える骨が破壊されていく病気です

少し前までは「歯槽膿漏」とも言われていました

この歯周病の危険因子としてプラーク以外にも

タバコが関係してきていることが

わかってきました

タバコの煙には数千の化学物質が含まれていて

そのうち、ニコチンや発がん性物質などの有害物質は

200や300にもなると言われています

一般にタバコを吸う人は、吸わない人に比べ、

3倍も歯周病にかかりやすく

2倍も多く歯を失っているといいます

喫煙本数に比例して重症化することも分かっています

その原因として

・歯ぐきに酸素や栄養を供給するのに大切な血管が

タバコに含まれるニコチンにより、収縮してしまう

・歯周病菌と戦う白血球の機能が低下する

・歯と歯ぐきの境目にある溝(歯周ポケット)の中の酸素が不足し

嫌気性菌である歯周病菌にとって繁殖しやすい環境を作ってしまう

・歯ぐきを修復するために必要な繊維芽細胞の働きを抑制する

ということがあげられます

タバコを吸うと、歯周病が悪化しやすくなるだけでなく

口の中にさまざまな影響を与えます

ヤニが原因でで歯に着色したり

メラニンが沈着して歯ぐきが黒くなったり

繊維性のごつごつした歯ぐきになります

また舌の表面の細かい突起部分に

舌苔(細菌や食べかすで白っぽいもの)にまみれて

ヤニが沈着し、口臭を発します

さらに、味覚を感じる器官をヤニを含んだ舌苔が覆い

味覚を鈍らせてしまいます

味を感じにくくなると、

自然と味付けの濃いものに偏り

これが高血圧などの生活習慣病の原因になります

口の中にできる癌のリスクを高めるのも喫煙です

 

ただ禁煙することで

このリスクを下げていくことも分かってきています

歯周病のかかりやすさは4割も減ります

ちなみに他の病気でも、

肺がんにかかるリスクは

喫煙者では非喫煙者の4.5倍ですが

禁煙すると

4年で2.0倍、5年で1.6倍、10年で1.4倍

と落ち着いていきます

 

初めに書いたように

歯周病の1番の原因は

菌の塊であるプラークです

歯周病を改善させるには

プラークコントロールがとても重要になります1 (48).gif

タバコを辞めたからと言って

歯周病が良くなるわけではありません。

ただ、タバコを辞めて

プラークコントロールを良くして

適切な治療を行えば

歯周病の改善も可能なのです1 (32).gif1 (4).gif

禁煙しないと歯周病の改善は

残念ながら見込めません1 (89).gif

禁煙することの利点は

・歯周病が改善する

・食事が美味しく感じられる

・口臭が改善する

・全身疾患のリスクを下げられる

などたくさんあります1 (63).gif

 

少しでも禁煙に興味のある方は

声をかけて下さいね1 (94).gif

 

2018年05月08日 13:16|コメント(0)トラックバック
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