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歯周病と食事

歯周病はお口の中の慢性疾患で生活習慣病のひとつです。

40歳を過ぎると約8割以上のひとが何らかの症状を持つと言われています。

歯周病は成人が歯を失う最大の要因です。

歯を失うと入れ歯などを使うようになります。

入れ歯の噛む力は自分の歯と比べてとても弱くなります。 

噛む力が弱くなると軟らかくて食べやすい物を好むようになり、食べるものに偏りがでたり食事の量が減少したりします。 

その結果、体重の減少や筋肉量の低下となり、栄養不足になるのです。

歯周病が原因で歯ぐきから出血すると血管の中に歯周病菌が侵入します。

歯周病菌が産生する内毒素サイトカインが血管の壁に炎症を起こして、血管を狭くする作用を促進します。

その結果、動脈硬化が促進してしまい、全身に影響を及ぼします。

では、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。

~お口のケアで気を付けること~

①毎日の歯磨き、フロスや糸ようじ、歯間ブラシを使用する。

②定期的に歯石を除去する。検診やメンテナンスをする。

~食事で気を付けること~

①主食、主菜、副菜のバランスがとれた食事を心がける。

②歯ぐきに良い食物を摂る。

ビタミンE、C、B₂、カロテン、食物繊維(りんご、カリフラワー、ブロッコリー、小松菜など)

ビタミン類は血流を促し、粘膜の修復に役立ちます。

③歯や骨の材料になるカルシュウムやマグネシュウムを摂る。

(乳製品、大豆製品、ナッツ類、さば、鮭など)

④糖分の多い飲み物や菓子類を摂り過ぎない。

~生活習慣の見直し~

①禁煙、たばこの煙が最初に通過するお口のなかは、喫煙の悪影響が最初に出で来る器官です。

ニコチンは体を守る免疫機能を狂わせます。病気に対する抵抗力が落ち、歯周病にかかりやすくなります。また、タールは「ヤニ」というかたちで歯の表面に残ってしまうので、ザラザラして細菌がはりつきやすくなります。

②ストレスをためない。免疫力を低下させる原因になります。

歯とお口の健康は、身体全体の健康につながります。

免疫力な20歳をピークに少しずつ低下していきます。

免疫力が低下すると歯周ポケット内の免疫システムも働きが悪くなり、歯周病を悪化させます。しかし、歯周病に罹患しやすい状況としては、口腔内の清掃不良、喫煙、ストレスなどが免疫力が低下している状況であることが多いようです。いろいろな原因が組み合わさって免疫が低下し、歯周病も悪化します。

免疫力を高めるために質の良い睡眠や適度な運動、腸内細菌を整えて健康な身体をつくることが大切です。

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