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歯周病って知ってますか?

歯周病とは、歯の周りの組織がお口の中の細菌によって破壊されていく病気です。

歯を失う大きな原因にもなっています。

厚生労働省が行った調査では

成人(30~64歳)の約8割の人が歯周病に罹っているという調査結果が出ています

また同じ調査では、成人だけでなく若い人たちも多く罹患していることもわかりました。

さらに小中学校の学校歯科検診において

歯周病と判定される児童や生徒も増えているという報告もあります

このようなことから、歯周病は

日本人の「国民病」とまで言われているのです

 

一般的に歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」に分けられます

健康的な歯ぐきは、淡いピンク色で引き締まっていますが

適切なブラッシングができていないと

歯ぐきに炎症が起こり、赤みや腫れ、出血などが

見られるようになります。

これが「歯肉炎」の症状です。

歯肉炎の症状が改善されないまま、深いところまで炎症が達すると

歯と歯ぐきの境目の溝が深くなり

歯周ポケットが作られます

正常な状態で2~3mmだった溝が4~5mmと深くなっていくと

歯を支える骨の吸収が明らかになります

ここまで進行したものを「歯周炎」といいます

歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がないのが特徴です

歯が動いてきたりしてから気づく人も多く

歯を失ってしまう場合も少なくありません

 

歯周病は、細菌性プラークによる細菌感染症です。

お口の中には300~400種類の細菌がいると言われていて

そのうち20種類の細菌が歯周病の発病や進行に

特に関係していると言われています

また、歯周病は直接的因子のプラークの他に

先天的なある種の遺伝疾患や糖尿病などの全身疾患、

さらにストレスや食生活、喫煙などの環境因子が

関与する多因子疾患でもあります

プラークが歯面に付着する量は

歯石がついているかどうか、被せ物や詰め物、むし歯、

矯正器具があるかないか、などによって左右されるため

歯周病は全員が同じように進行するとは限りません。

個人差があり、先ほど書いた

先天的因子(遺伝性疾患、代謝疾患、血液疾患)や

後天的疾患(喫煙、糖尿病、栄養障害)などが影響しているのです

 

歯周病の治療は、患者さんのお口の中を診査・診断した上で

その患者さんに適した治療計画に沿って行います。

歯周病の予防、治療の基本は

プラークコントロール(歯垢を無くすこと)ですが

セルフケア(患者さん自身が行うケア)と

プロフェッショナルケアに分かれ

特に重要なのがセルフケアです。

歯ブラシはもちろんですが

歯間ブラシや、デンタルフロス、糸ようじの

適切な使用方法を覚えることが大切です

プロフェッショナルケアは

セルフケアでは取りきれなかったプラークや歯石を

専門的な機械を使って取り除き、

予防や治療後の維持管理に欠かせないものです

セルフケアとプロフェッショナルケアは

どちらが欠けてもいけない

プラークコントロールの両輪といえます

 

お家での歯磨きや歯間ブラシ、糸ようじ

歯科医院でのクリーニングをして

私達と一緒に

歯周病の進行を防止したり

予防しましょう1 (60).gif

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