医院ブログ|仙台市 泉区の市名坂歯科医院

医院ブログ

医院のブログ

むし歯の原因

むし歯は歯の表面についた歯垢(プラーク)に、むし歯をつくる原因菌

ミュウタンス菌がすみつき、糖分を栄養にして酸を出します。

この酸は歯の表面の硬いエナメル質を溶かし、その部分に穴をあけます。

これがむし歯の始まりです。

誰でもご存知かと思いますicon_wink.gif

歯みがきをすること(プラーク除去)は大事ですが、口腔内環境の時間的

経過や変化をふまえてむし歯予防をすることを考えていきましょう。

食事をするとお口の中や歯の表面のpHが変化するので、むし歯予防に

役立てるというものです。

歯みがきも食事の後すぐではなく、1時間程度してからのほうがいいと言われています。

お口の中は唾液の中和成分の働きで、常に中性付近を保とうとしますが、pHが酸性に

なると歯の表面がらミネラル成分が溶け出て歯を溶かし、アルカリ性になるとミネラル

成分が沈着して歯石が増えます。

どちらかに傾いてしまうと問題が起こりますが、時間とともに唾液が自然に中和してくれます。

さらに酸性状態から中性に戻ろうとする場合には溶けた歯の再生が行われます。ちなみに

エナメル質が溶けるのはpH5.5以下が目安と言われています。

酸性で歯が溶けるといっても1日単位では歯の表面が少しだけ脱灰される程度なので

心配いりません。しかし、長時間、中性に戻れない状態が続くと歯の表面が酸で徐々に

溶かされてしまう酸蝕症になります。酸蝕症はプラークが付着していなくても歯が溶けて

しまう状態です。

食後は酸性のダブルパンチ1 (48).gif

酸性の食品を口にすることによって、直接的に歯が溶かされる酸蝕症1 (82).gif

プラークも栄養源となる糖などを元に酸を産生しますicon_sad.gif

このため食事のあとは、食品自体のpHと糖などを分解してプラークが

作り出す酸によって、歯は酸性環境に陥りやすくなります。すぐに唾液が

中和してくれますが、一度酸性に傾いた状態を中性まで回復するには時間が

必要です。

特にプラーク内部は中和成分である唾液がなかなか入り込むことができないので

酸性状態が長く続きやすく、プラークが歯に付着しているとむし歯になりやすい

と言われているのはこのためです。

「唾液の力」によって行う再石灰化とは酸性環境で歯の表面から溶け出してしまった

ミネラルが補充されて、歯が再生されることです。これは食事と食事の間隔が長ければ

長いほどしっかり行われます。

甘い食べ物やジュース、スナック菓子などの「ダラダラ食べ」は歯に酸のダメージが

蓄積されてしまいます。

子供だけでなく、大人にも多い食生活習慣だと思います。

歯のケアはプラークの他に酸の影響も受けるので注意が必要です。

 

 

 

 

 

2019年10月25日 13:46|コメント(0)トラックバック

歯並びについて

皆さん、こんにちはicon_biggrin.gif今日は歯並びについてです。

外国の方から見ると、「日本人は歯並びが悪い」と思われているそうです。

欧米では、会話のときに表情やジェスチャーに加え、笑顔のときには歯を見せて

信頼関係を築く「歯を見せる文化」があります。

歯並びが悪い人は社会的に信頼が薄いイメージもあり、きれいな歯並びには

とてもこだわりがあり、歯並びが悪い場合は子供の頃から矯正をする風潮がある

そうです。日本でも昔に比べ、矯正治療を受ける人は増えていますが、欧米に比べ

まだまだ少ないのが現状です。

そもそも、どうして歯並びが悪くなってしまうのかと言うと・・・

遺伝によるもの

●生まれつき歯の大きさや顎の大きさに問題がある

●通常より、歯の本数が足りない、または多い

●親知らずが生えてきて、圧迫する

習慣やクセによるもの

●指しゃぶりや爪噛みなどの子供の時のクセ

●口呼吸

●頬杖をつく、舌で歯を押すなどの悪習慣

●いつも同じ向きで寝る

●やわらかい食べ物を好んで食べる

むし歯や歯周病

むし歯の治療によって、歯を削ったり抜いたりすることで、歯並びにズレが生じ

やすくなります。また、歯周病になると歯の根元が弱くなってしまうので、歯が

しっかりと支えられなくなり、歯並びを悪くすることがあります。

 

では、歯並びが悪いことによって起こることとは・・・

むし歯・歯周病・口臭

歯並びがデコボコしていると、そこには磨き残しが発生しやすくなり、むし歯や

歯周病のリスクが高まります。また、咬み合わせが悪いと、口が閉じにくくなり、

口呼吸になってしまう人も多くいます。このような人は、唾液の量が少なくなり、

お口の中が乾燥してしまい、むし歯や歯周病が進行しやすくなります。更に、

このような環境は、口臭の発生・悪化にもつながります。

咀嚼機能低下

歯並びや咬み合わせが悪いと、上下の歯の咬み合ってる場所は当少なくなり、

咀嚼効率は悪くなります。矯正治療で咬み合わせを正常にすることにより、咀嚼機能

が上がり、胃腸への負担も軽減することに繋がります。

発音

歯に隙間があったり、前歯が咬み合わない、咬み合わせが逆、等で特定の音が発音し

にくかったり、活舌が悪くなったりします。

顎関節症

歯並びが悪いことで、顎関節に不均等な力がかかり、その負担によって顎関節症となる

可能性があります。

 

その他、歯並びの問題は全身のバランスにも影響を及ぼし、頭痛や肩こり、倦怠感など

身体の不調の原因にもなると言われています。

ご自身の咬み合わせや、お子様の歯並びなど、気になることがあれば、一度相談して

みると良いでしょう1 (67).gif

2019年10月10日 13:27|コメント(0)トラックバック
ページトップ