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母子感染

まだ5月ですが連日の天気の変化に体調を崩されている方も多いのではないでしょうか1 (82).gif1 (70).gif

水分、塩分補給をしっかりしてくださいね1 (63).gif

ここ最近、妊婦さんの受診が増えてます。

そこで妊婦さんの口腔内について少しお話していきたいと思います。

妊娠中は口内環境が悪化しやすくなってます。

妊娠すると女性ホルモンが増え、妊娠の維持に必要なエストロゲン、プロゲステロンの分泌量が

それぞれ100倍10倍にもなり、唾液や歯周ポケットから出る

液体の中に含まれる女性ホルモン濃度が増加します。

実は、歯周病を引き起こす菌は女性ホルモンが大好物。

女性ホルモンが増加すると歯周病菌が活発になり歯周炎が起きやすくなってしまうのです。

約9割の妊婦さんが歯ぐきが腫れたり、出血したりするなど歯周病にかかっているとされています。

こうした妊婦さんの歯周病のことを「妊娠関連性歯肉炎」と言います。

では、具体的にどんな変化が起きるのか…

 

〇妊娠すると唾液も変化する1 (44).gif

唾液の量は少なくなりネバネバに1 (70).gif自浄能力が低下することで歯周炎や虫歯になりやすくなってしまうため

妊娠前より、さらに丁寧なケアが必要になってきます。

 

〇つわりは歯に良くないの1 (44).gif

胃酸の逆流やすっぱいものを摂取することで口の中が酸性に傾きがち1 (70).gif

歯の表面が溶けやすくなっているため放っておくと虫歯になってしまいます。

つわり中、歯を磨くのも大変かもしれませんが歯を守るために

ぶくぶくうがいや歯磨きはとても大切です1 (4).gif

 

〇ママの歯周炎は、お腹の赤ちゃんにも影響がある1 (93).gif1 (93).gif

あります1 (4).gif

炎症をおこす物質が血液を介して子宮に伝わり、早産のリスクが高くなり、

そのリスクは歯周病がない人、あるいは軽度の人に比べると7倍と言われています。

また、歯周炎があると胎児の成長にも影響があると言われており

2500グラム以下の低体重児になりやすいそうです。

最後に、健康な赤ちゃんを産むために大切なのは常に清潔なお口を保つことicon_biggrin.gif

特に初期の場合だとつわりがひどかったり、流産のリスクが高かったりするため

治療による緊張状態は避けたいところですが、健康な赤ちゃんを産むためにも

安定期に入ったら定期検診を兼ねて歯科で診てもらうのもいいですね1 (62).gif

また、妊娠中だけでなく、産後のケアも大切です1 (91).gif

日々の清掃はもちろんですが、親が使ったスプーンや

うがいのコップなどで感染してしまいます。

感染が遅ければ遅いほど発症も遅くなりますので、なるべくご家族全員が

清潔なお口を維持できるよう、赤ちゃんへの感染を防ぎましょう1 (94).gif

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年05月31日 11:50|コメント(0)トラックバック

金属アレルギー

最近、テレビや週刊誌などで歯科金属アレルギーについて取り上げられることが

多くなりました。皮膚科に通院しても改善されず、もしかしたら金属アレルギーではないかと

自分で疑われる方も多くなっているように感じます。

アレルギーとは何か?

身体には体外からの異物(抗原)に対抗する物質(抗体)を作って身体を守ろうとする働きが

あります。

これは、身体にとって、いいものか悪いものかを判断して取り除いてくれます。

この機能がうまく働かないと、有害ではないものに対して過剰に反応することがあります。

例えば、花粉症は本来有害ではない花粉に対して過剰に反応して、鼻水、くしゃみ、目の

かゆみなどの症状があらわれます。

これを「アレルギー」といいます。

歯科で金属アレルギーはどうやって起こるのか?

歯科医院で使われる詰め物やかぶせ物の多くは何種類もの金属を混ぜ合わせたものから

できています。お口の中は、歯磨きで取れなかった汚れから出る酸や唾液にいつも接触しています。

また、飲み物や食べ物に含まれる酸や冷たいもの、熱いものを摂取したときのお口の中の温度変化や

金属同士の接触や摩擦で腐食することがあります。しかも、お口の中は高温多湿な環境なので、金属

にとっては非常に過酷です。

このような環境の中で金属は金属イオンとなり溶け出します。金属イオンは、ほとんどが吸収されずに

便や尿、汗などで排出されます。

しかし、少量の金属イオンが蓄積されてからだのタンパク質と結合して、「抗原」になることがあります。

この抗原をからだが異物と判断してアレルギー症状がでることがあるのです。

むし歯の治療で詰められているもの、かぶせてある金属が歯科金属アレルギーの原因と

考えられています。

歯科治療をしたあとでアレルギー性の皮膚炎などの症状が出た場合には、金属アレルギーの

可能性が高いと言われています。

最近は歯科治療をするまえに金属アレルギーの有無を調べるパッチテストをすることが多いです。

しかし、判定率は100%ではありません。パッチテストで陰性だったとしても金属アレルギーに

なってしまうことがあります。

それは、パッチテストをするのは乾燥した皮膚の上なので、実際のアレルギーが起きるのは高温多湿な

お口の中なので、環境が全く違うからです。

もし、パッチテストで陽性だったらその金属には間違いなくアレルギー反応があると思っていいと思います。

歯科医師の先生と良く相談して治療を受けることをおすすめします。

 

 

 

2019年05月17日 14:00|コメント(0)トラックバック
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